SHOOTING PHOTOGRAPHER + RETOUCHER FILE 2024
SHOOTING PHOTOGRAPHER + RETOUCHER FILE 2024...
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この写真シリーズの舞台は、伝統と自然が響き合う島、佐渡です。 佐渡は、古くから能楽と深い縁を持つ島です。 能を大成させた世阿弥が流された地であり、彼によって能が広く伝えられました。その歴史は今なお島に根づき、地元の人々によって能が演じられ続けているという、稀有な土地です。島に漂う上品で静謐な空気は、能の持つ「品格」が深く影響しているのではないか——そんな想像から、撮影は始まりました。 シリーズの核には、能の演目「猩々」があります。海に棲む精霊・猩々は、酒を好み、舞を好み、村人と心を通わせ、祝福の舞と尽きることのない酒壺を贈ります。明るくめでたい演目でありながら、その奥に潜む妖しさが、佐渡という島の多層的な魅力と重なります。 島に住む少女は祭のときを待つ。太鼓、笛、鈴、そして舞には、猩々の祝言のような華やかさと、自然に捧げる祈りのような厳かさが共存しています。 本シリーズでは、佐渡の風土と島に住む少女を重ねながら、島に根ざす物語を視覚的に編みあげています。 祝祭と祈り、伝統と自然。その交差点に立ち上がるイメージを通して、佐渡という島の深層に触れる試みです。 This photo series is set on Sado Island, a place where tradition and nature resonate deeply. Sado has long held a profound connection with Noh, the classical Japanese theatrical art. It is the island to which Zeami, the great master who refined Noh, was exiled—and from where he helped spread it more widely. That history remains alive today, as local people continue to perform Noh, making Sado a rare place where the tradition is not merely preserved but actively lived. The refined and tranquil atmosphere that permeates the island seems to carry the very dignity and grace that Noh embodies. It was...
ほぼ同じ場所から撮影し続けている神奈川県葉山町の海の情景シリーズ。初の個展となった「少年と海」は、このシリーズから生まれた。 This series captures the seascapes of Hayama, Kanagawa Prefecture, photographed continuously from nearly the same location.My first solo exhibition, The Boy and the Sea, was born from this series. ”凪の海の美しさも荒れた海の恐ろしさも、決して人の手では作れない美とドラマをたたえており、それらが彼の写真で色彩・造形の静かな抑揚となって、二度と同じものが現れ得ない表情を明瞭に残します。” GALLERY SPEAK FOR Art Gallery, Daikanyama, Tokyo Japan...
東京・代官山 [ Gallery Speak For ] での二度目の個展となった「GREEN GATE」。「緑の中にどこかに通じる門(GATE)がある」というテーマを持つこのシリーズは常に更新中です。 GREEN GATE, held at [Gallery Speak For] in Daikanyama, Tokyo, was my second solo exhibition at the venue.This ongoing series explores the theme of “a gate (GATE) that leads somewhere, hidden within the green.” ”「門」とはこちら側と向こう側が喧嘩しないためのもの” GALLERY SPEAK FOR [Artist Interview] Art Gallery, Daikanyama, Tokyo Japan...
https://vimeo.com/1088322430?share=copy#t=0こんにちは、写真家の古田亘です。私のアート写真シリーズ「STORY SCAPE」の中から、今回は「ハザマ」というシリーズをご紹介します。“ハザマ”とは、日本語で「物と物との間の狭くなったところ」という意味があります。単なる境界線ではなく、両者が交じり合う曖昧な緩衝地帯——私は、そうした場所こそが、人と人との間に「赦し」が生まれる、大切な空間ではないかと考えています。このシリーズの出発点は、「イスラエルと日本には太古の昔に繋がりがあった」という一見突拍子もない伝説にインスパイアされたことでした。地球の半分ほど離れた国同士が、どこかで繋がっていたかもしれない。そんなロマンと違和感のあいだに惹かれ、作品を作り始めました。撮影では、イスラエルと日本、双方に縁のある土地を訪ね、風景を重ねるために多重露光の技法を用いています。たとえば、ソロモン王の秘宝が日本に隠されたという伝説なども、作品の背景にあります。横長の画角は映画的な演出を意識していて、IMAXよりも広く、シネマスコープに近い比率を採用しています。写真でありながら、物語を感じてもらえるように心がけています。見えない境界にある美しさを、これからも探していきたいと思っています。「STORYSCAPE(物語の風景)」と銘打ったシリーズ最初の作品群は、聖地エルサレムと日本との関係を探求するビジュアルアートである。遠く離れた土地同士を多重露光によって混在させて、新たな風景写真を作り上げた。その風景はどこにも存在しないが、物語の中に宿る郷愁の念を抱かせる。The first body of work in the series titled STORYSCAPE explores the relationship between the sacred city of Jerusalem and Japan through visual art.By layering distant lands together using multiple exposure, the images construct entirely new landscapes.These landscapes do not exist anywhere in reality, yet they evoke a sense of nostalgia rooted in stories. APA 日本写真家協会 アワード 写真部門 入選作品 APA AWARD Japan advertising photographers’ association “In this series, Furuta focuses on the relationship between our memory and vision. He uses visual effects to blend the holy places he has seen with other landscapes … attempting to evoke the images that people have had of...